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画像は、2次元の信号だ ── 回路で知っている道具が、そのまま効く

🖼️ 画像

画像処理、と聞くと身構える人がいる。でも、ひとつ見方を変えるだけで、急に親しくなることがある ── 画像を「絵」だと思うのをやめて、「2次元の信号」だと思う。それだけで、回路や電波で使っている頭が、そっくりそのまま効きはじめる。

きっかけは、知人とJPEGの話をしていて、「画像処理って、電気回路みたいなところが多いんだね」と言われたことだった。まさにそうなんだ。むしろ、底は同じものだと言っていい。橋を何本か並べてみる。

こう並べると、画像処理は「2次元に拡張した信号処理」だと分かる。1次元で知っている定理 ── フーリエ、フィルタ、サンプリング、たたみ込み ── が、軸が一本増えただけで、ほとんどそのまま持ち込める。だから、回路や信号をやってきた人にとって、画像は実は アウェイじゃなくてホームグラウンド なんだ。

JPEGを開けるラボの「中の計算を見る」で、写真の好きな場所をタップすると、その8×8ブロックの周波数分解(DCT)が見える。なだらかな空を選べば高周波はほぼ0、鋭い縁を選べば高周波が立つ ── そして量子化で、それが削られていく。「画像=2次元の信号」を、場所を選んで手で確かめられる。

見た目のまるで違う分野が、底でつながっていた ── 私は、こういう瞬間がいちばん好きだ。新しい道具を覚えるより、すでに持っている道具が思わぬ場所で効く、と気づくほうが、ずっと遠くまで連れていってくれる気がする。

— ランキン